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犬のアレルギー皮膚炎とドッグフード選びについて

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調査結果:アレルギー皮膚炎は何%の割合か?

⇒わんわんイズムの独自調査で飼い主さんたちに「あなたの犬はアレルギーを持っていますか?といったアンケートを行った結果、7795件の回答がありました。

その結果、アレルギーを持っていないと答えたのが
75.2%で、残りの

24.8%
「アレルギーがある」または「アレルギーが心配」といった回答になりました。
約4匹に1匹の割合でアレルギーの悩みがあることが確認できますね。
確率で言うと、かなり高いのではと思います。
主な犬種別にみてみますと、

<犬種> <アレルギーあり+
心配 計>
フレンチブルドッグ(回答数80件) 48.7%
アイリッシュ・セター(回答数79件) 40.8%
ゴールデンレトリバー(回答数159件) 30.8%
ウェルシュ・コーギー・ペングローブ(回答数164件) 30.5%
ミニチュアピンシャー(回答数60件) 30.0%
柴犬(回答数787件) 30.0%

と犬種によってアレルギーが多いものがあることが分かりますよね。

割合の高さではフレンチブルドッグ、アイリッシュセターが高くなっています。

また、日本犬では柴犬がやや多いことが確認できます。

★調査結果=4匹に1匹の割合でアレルギーが心配であると回答

アレルギー皮膚炎の原因について教えてもらいました

ふくふく動物病院の平松先生に犬のアレルギーについて教えてもらいました。
主なアレルギーの要因として、

「食べもの」によるもの

「ノミ・ダニ・蚊」など

「カビ」や「スギ・ブタクサ」などの植物

遺伝や体質の問題によるアトピ-性皮膚炎

以上が主なアレルギー・皮膚炎になります。

私たちが日常与えるドッグフードに大きく関係する「食べもの」についてはとても気になります。

今、アレルギーの心配があるワンちゃんの皮膚炎の原因が与えてるドッグフードにある・・なんて考えたら不安ですよね!

★以下はふくふく動物病院の平松先生からもらった「わんちゃんのアレルギー検査」に関するパンフレットになります。

もし、今、あなたの愛犬が皮膚炎の疑いがある、または既に皮膚に赤みが出てたり異常がみられるといった場合、何かしらのアレルギーを持っている可能性がありますので、できることなら、動物病院で診察を受けていただくことをお勧めしたいと思います。

※アレルギー検査の費用(ふくふく動物病院の場合)
■アレルゲン特異的lgE検査15000円(税別):カラダに入ったアレルギー物質を防御する機能を持つ抗体がIgE抗体といい、この抗体があるかどうかの検査になります。
■リンパ球反応検査(普通食・除去食、各17500円):lgE検査とリンパ球で反応するアレルギーがあるため、より精度の高いアレルゲン特定を行うための検査です。

犬のアレルギー対策。ドッグフードの選び方は大事?

動物アレルギー検査株式会社が紹介している『犬測定アレルゲン一覧』のなかで、食物アレルゲンの項目をみると、ドッグフードで使われている食材が多数ありますよね。

もし「食べもの」によるアレルギーが心配なわんちゃんなら、その対策としてドッグフード選びが大事ですので、そのポイントについて整理したいと思います。

POINT1 どんな食材が使われているか、明確なこと

アレルギーの原因となる食材が特定できてない場合、多数の原材料が使われているドッグフードだと何がアレルゲンになって皮膚炎が起きているのかが分かりにくくなります。

例えば、以下のようなドッグフードの原材料表記ですと、穀物も肉類もとっても多くの種類が含まれてしまっていますので、こうなるとアレルギーの原因となる食材を特定することが難しくなってしまいますよね。

POINT2 主原材料=主たるたんぱく質が何なのか、すぐわかる

食べ物によるアレルギーの発症は主にその食材に含まれるたんぱく質が原因となることが多いようです。ですので、ドッグフードのたんぱく質がどの食材の由来のモノなのかが分かりやすく見分けられることが大事ですね。

穀物の小麦(グルテン)なのか、大豆なのか、または鶏肉、豚肉、馬や羊など、そのドッグフードのたんぱく質を構成する主たる原材料が何かがシンプルで分かりやすく表記されているものを選ぶとよいと思います。

もし、今、皮膚炎などの症状が見られる場合は、今のドッグフードの主原材料などを確認して、別の主原材料をたんぱく質源とするフードに切り替えて様子を見てはいかがでしょうか?

POINT3 添加物の中身を気にしてみる

化学合成で作られた添加物(保存料や着色料)はアレルギー性の皮膚炎の原因になることがあるようです。

しかし、ドッグフードの原材料表を見ても、なかなか素人にはその材料が良いのか悪いのか、判断しづらいですよね。ですので、もし、横文字の怪しそうな添加物系の記載を見つけたらインターネットで検索して調べてみてください。

もちろん、原材料の加工する前の段階で何が使われているのかをすべて記載しているドッグフードは少ないですから、100%安全とは言えませんが、それでも、一つ一つの原材料をチェックするだけでもアレルギー性の皮膚炎で悩んでいる愛犬のためには大切なことだと思います。

犬のアレルギー対策向けドッグフードとは?

上記の

①主原材料=主たるたんぱく質が何なのか、すぐわかる
②他の食材:どんな食材が使われているか、明確なこと
③添加物の有無:人工のものや化学系添加物が使われているか

この3つの視点を踏まえて、一番わかりやすい①の『たんぱく質』別に以下、〇〇種類のドッグフードの特徴を紹介したいと思います。

【肉】ラム肉が主原材料のドッグフード

①主原材料 ➁他の食材 ③添加物の有無
アランズナチュラルドッグフード
ラム(羊) さつまいも、レンズ豆、そら豆、ひよこ豆、ハーブなど ※穀物不使用 添加物不使用
K9ナチュラルラム・フィースト
ラム(羊) ひまわり油、フラックスシードフレーク、昆布、ニュージーランド緑イカリフラワー、キャベツ など ※穀物不使用 添加物不使用
アカナグラスフェッドラム
ラム(羊) グリンピース, 赤レンズ豆, レッドデリシャスリンゴヒヨコ豆, 緑レンズ豆など ※穀物不使用 添加物不使用

【肉】鹿肉が主原材料のドッグフード

①主原材料 ➁他の食材 ③添加物の有無
クプレラプレミアム・ベニソン 鹿 さつまいも、タピオカ、フラックスシードニンジン、パパイヤ、リンゴなど※穀物不使用 添加物不使用
アディクションビバ・ラ・ベニソン 鹿 ドライポテト、ドライタピオカ、鶏脂肪、エンドウ豆、天然香料、フラックスシード全粒粉 など※穀物不使用 添加物不使用

【肉】ターキー(七面鳥)が主原材料のドッグフード

①主原材料 ➁他の食材 ③添加物の有無
アニマルプラネットプラぺターキー&クランベリー ターキー (七面鳥) さつまいも、エンドウ豆、亜麻仁、オメガ脂肪酸サプリ、ビタミン、ミネラル、クランベリー など※穀物不使用 添加物不使用

【魚】サーモンが主原材料のドッグフード

①主原材料 ➁他の食材 ③添加物の有無
フィッシュ4ドッグファイネスト サーモン サーモン ポテト、エンドウ豆ビートファイバー ビール酵母 など※穀物不使用 添加物不使用
GO!(ゴー)LID サーモン サーモン タピオカ、エンドウ豆、レンズ豆、ヒヨコ豆、エンドウ豆粉、キャノラ油など※穀物不使用 添加物不使用

【魚】その他の魚が主原材料のドッグフード

①主原材料 ➁他の食材 ③添加物の有無
アカナパシフィックピルチャード イワシ グリンピース, 赤レンズ豆, 丸ごとヒヨコ豆, カブラ菜 など※穀物不使用 添加物不使用
オリジンシックスフィッシュ サバ、ニシン、カレイ、アカディアンレッドフィッシュ、アンコウ、シルバーヘイク 乾燥アオギス、グリーンピース、シロインゲン豆、赤レンズ豆、乾燥スケトウダラ など※穀物不使用 添加物不使用

アレルギー対策におすすめするドッグフード

ドッグフードで食物アレルギー対策を行うには、そのわんちゃんがどの食材にアレルゲン反応が起きるのかを確認する必要があります。

特定の食材にアレルゲンがある、またはアレルゲンが疑われる場合、別の原材料を使っている食餌(ドッグフード)を与えることが大事になりますので、特に重視したい「主たるたんぱく質」別に、商品をラインナップしているドッグフードを紹介したいと思います。

おすすめ(1) ACANAシングル

アカナシングルはラム、ダッグ、ポーク、イワシと、それぞれ単一のたんぱく質源を主原材料に用いた4種類のドッグフードがラインナップされています。アカナが「食物アレルギーを持つ犬のために」ということで作っていますので安心できますし、もちろん無添加。新鮮な原材料にこだわった高品質なドッグフードです。

おすすめ(2) アランズナチュラルドッグフード

生のラム肉を55%使用し、その他の原材料点数は7点と、主たるタンパク質は良質で1点のみてアレルゲンが特定しやすく、人工の添加物は一切使用されていませんからとっても安心なドッグフードと言えます。「アランズナチュラルドッグフード」、おすすめのドッグフードです。

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