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ドッグフードの種類と特徴を徹底解説!

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  • 【この記事を書いた人】ふくふく動物病院 院長平松育子(獣医師)京都生まれ。山口大学農学部獣医学科卒業。
    “たくさんの笑顔のために”をモットーにあなたの大切な家族の健康を守ります。


ホームセンターやペットショップに行くと、本当にいろいろな種類のドッグフードが店頭に並んでいますよね。同じメーカーでもさまざまな商品が展開されているので、「どれがうちの子に良いのかわからない」と頭を悩ます飼い主さんも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ドッグフードの種類を特徴やメリット・デメリットなどと併せて詳しく紹介していきたいと思います。ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてください。

ドライフード

ドライフードはこんな子におすすめ!

ワンちゃんが美味しそうに音を立てて食べることから、「カリカリ」という愛称でも親しまれているドライフードは、水分含有量が全体の10%以下という最も乾燥したタイプのドッグフードです。

実際にほかのドッグフードと比べて粒が硬めなので、歯が丈夫な子や硬いものを噛んで食べるのが好きなワンちゃんに特におすすめです。

ドライフードの特徴

ドライフードのメリット

  • ・長期保存が可能
  • ・1食当たりの単価が安め
  • ・歯やあごの健康に良い
  • ・他の種類のドッグフードよりも満腹感がある
  • ・種類が豊富
  • ・小分けパックになっているものも多い

ドライフードは適切に管理できれば1~2年間は保存が可能なため、1食当たりの単価も比較的安めです。また、1粒1粒が乾燥状態にあるので他のタイプのドッグフードに比べて満腹感があるほか、しっかり噛んで食べる必要があるので歯やあごの健康に良いと言われています。

また、最近は無添加やグレインフリー、肥満犬用など趣向を凝らしたさまざまな種類のフードが多く販売されているほか、便利な小分けパックで販売されているドライフードも増えてきているようです。

ドライフードのデメリット

  • ・歯が弱い犬には向いていない
  • ・水を十分に与える必要がある
  • ・老犬には向いていない

ドライフードは1粒1粒が硬めに作られているため、歯が弱いワンちゃんや歯肉に炎症がある、歯がぐらついているような子にはおすすめできません。さらに犬は年齢を重ねるとあごの力が低下し、噛む力が衰えてきてしまうため、硬いドライフードは老犬には向かないこともあるそうです。

また、先ほども紹介したようにドライフードにはほとんど水分が含まれていないため、食事として与える際は別途ワンちゃんにお水を多めに与える必要があります。

セミモイストフード

セミモイストフードはこんな子におすすめ!

セミモイストフードとは水分含有量が全体の25~35%程度のドッグフードのことを指します。

ドライフードよりもしっとりしていて柔らかいため、歯が弱いワンちゃんや硬いものが苦手な子、水分をあまり摂取しない子に特におすすめです。

セミモイストフードの特徴

セミモイストフードのメリット

  • ・嗜好性が高い
  • ・食欲が落ちているワンちゃんにも向いている
  • ・長期保存が可能

見た目はドライフードとよく似ていますが、セミモイストフードの方が嗜好性は高く、粒が柔らかめです。実際にセミモイストフードの方が犬は美味しいと感じやすいため、食欲が落ちている時もパクパク食べてくれるはずです。

また、ドライフードほどではありませんが、長期保存が可能なところもセミモイストフードの大きなメリットと言えるでしょう。例えば未開封のフードならば最長1年半ほどの保存が可能です。

セミモイストフードのデメリット

  • ・歯石が付着しやすい
  • ・保存料や防腐剤が使用されていることが多い
  • ・与えすぎるとドライフードを食べてくれないことも

水分含有量が多いセミモイストフードの場合、1粒1粒が柔らかめなので食べた後に歯石が付きやすいというデメリットがあります。また、水分を多く含む分カビの発生や腐敗が起こりやすいため、それらを防ぐために保存料や防腐剤が使用されていたり、しっとり感を保つために湿潤調整剤が使われていたりするケースも多いそうです。

また、セミモイストフードを与え続けてしまうと、ワンちゃんがドライフードを食べなくなることもあるため与えすぎには注意が必要です。

ウェットフード

ウェットフードはこんな子におすすめ!

ウェットフードとは、水分含有量が全体の75%程度のドッグフードのことを指します。

セミモイストフードと同じく歯が弱いワンちゃんや日頃から水分補給量が少ない子に適していると言えるでしょう。また、ウェットフードは嗜好性が高いため、食欲が落ちているワンちゃんにもおすすめです。

ウェットフードの特徴

ウェットフードのメリット

  • ・嗜好性が高い
  • ・長期保存が可能
  • ・噛む力が低下していても食べやすい

基本的には水分含有量が多いほどドッグフードの嗜好性は高くなるため、水分を多く含んでいるウェットフードを与えるとほとんどのワンちゃんは喜んで食べてくれるはずです。さらにウェットフードはしっかりと噛んで食べる必要がないほど柔らかいため、歯が弱いワンちゃんや噛む力が低下している老犬にも向いていると言えます。

また、ウェットフードは缶詰やレトルトパウチに小分けされて販売されているため、長期保存も可能です。

ウェットフードのデメリット

  • ・歯石が付着しやすい
  • ・値段が高い
  • ・開封後の保存がきかない
  • ・単体では必要な栄養分を補えない

ウェットフードはドライフードやセミモイストフードに比べて値段が高めです。さらに水分を多く含んでいるので腐りやすいため、基本的には開封後の保存がききません。

また、セミモイストフードと同じように与えて続けてしまうと、ワンちゃんがドライフードを食べてくれなくなる可能性があります。さらにウェットフードは特に総合栄養食として販売されている商品がまだ少ないため、単体では必要な栄養分を補うことができません。

缶詰タイプのドッグフード

缶詰タイプはこんな子におすすめ!

缶詰タイプのドッグフードはウェットフードの一種です。

基本的には歯が弱いワンちゃんや噛む力が低下している老犬、食欲が落ちている子に特におすすめです。

缶詰タイプの特徴

缶詰タイプのメリット

  • ・嗜好性が高い
  • ・サイズ展開が充実している
  • ・長期保存が可能
  • ・噛む力が低下していても食べやすい

缶詰タイプのドッグフードの場合、缶の種類が豊富なところが大きなメリットと言えるでしょう。例えばサイズだけでも大型から小型までありますし、開けるのが楽なEOE(イージーオープンエンド)タイプの缶やスタッカブル缶のように積み重ねやすいものもあります。

そのほか、缶詰タイプのドッグフードのメリットは基本的には先ほど紹介したウェットフードと同じです。

缶詰タイプのデメリット

  • ・歯石が付着しやすい
  • ・値段が高い
  • ・開封後の保存がきかない
  • ・単体では必要な栄養分が補えない

缶詰になっているため未開封であれば2年程度の長期保存も可能ですが、開封後は冷蔵庫で保存しできるだけ当日中に食べきる必要があります。

そのほか、基本的には先ほど紹介したウェットフードと同じように、値段の高さや歯石が付着しやすいことなどが缶詰タイプのドッグフードのデメリットと言えます。

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