- 【この記事を書いた人】ふくふく動物病院 院長平松育子(獣医師)京都生まれ。山口大学農学部獣医学科卒業。
“たくさんの笑顔のために”をモットーにあなたの大切な家族の健康を守ります。
アレルギー持ちの犬のドッグフード選びのポイント
- ①無添加フードを選ぶ
- ②穀物に要注意!
- ③低アレルギー食材を原材料に含むフード
①無添加フードを選ぼう
アレルギーのある犬には無添加のドッグフードがおすすめです。
市販のドッグフードの中には、人間用の食べ物への使用が禁止されているような有害な添加物を含んでいるものがあり、それらを犬が長年摂取し続けると体内に蓄積され、アレルギー反応を起こすことがあります。
例えばエトキシキンやBHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)はペットフードによく使用されている防カビ剤、合成保存料ではありますが、犬にとってアレルゲンになることがあるほか、それぞれ発がん性があることがわかっています。
②穀物には注意!
犬の食物アレルギーの中でも、特にアレルゲンになりやすいと言われているのが穀物です。
例えばトウモロコシや小麦は穀物の中でも犬のアレルギーの原因となる代表格と言えますし、他にも米や玄米、オーツ麦、大豆といった穀物も犬のアレルゲンとなることがあります。
そのため、アレルギーの犬にはできるだけ穀物不使用(グレインフリー)のドッグフードがおすすめです。
また、人間とは違ってもともと炭水化物を分解する「アミラーゼ」が唾液に含まれていない犬にとって、穀物は消化・吸収しにくく苦手な食材だと考えられています。
そのため、犬に穀物が多く配合されているフードを与えていると、アレルギーになることがあるだけでなく消化不良を引き起こす可能性もあるそうです。
③原材料が低アレルギー食材のフードを選ぼう
もともと肉食動物である犬にとって、最も積極的に摂取すべき栄養素が「動物性タンパク質」です。
しかし動物性タンパク質源である肉類の中でも、実は牛肉や豚肉、子羊肉などは犬のアレルゲンとなることが多いと言われています。
実際にこれらの肉類が配合されているドッグフードを食べてアレルギーを発症する犬も少なくはないそうです。
一方で、ラム肉や鹿肉、魚類は犬がアレルギーを起こす可能性が低い「低アレルギー食材」であるため、アレルギーの犬も安心して食べることができると思います。
特に魚類はビタミンやミネラルも豊富に含まれているので、もし肉類にアレルギーの心配があるようなら魚メインのフードに切り替えてみても良いでしょう。
ちなみにお肉やお魚以外にも、小松菜や大根、カブ、キャベツ、アスパラガスなどの野菜類は犬の低アレルギー食材となります。
ミニチュアダックスフンドのアレルギーの悩み
犬種 | 年齢 | ドッグフード |
ミニチュアダックスフンド | 9歳 | ロイヤルカナン |
ロイヤルカナンダックスフンド用は少し高いのですが肌によいと聞き購入して食べさせておりますがもう少し安くて続けやすいものがあればありがたいと思います。肌の状態は病院で薬をもらったりシャンプーをこまめにすることで大分よくなりましたが健康のためにも身体に良いものを食べさせたいと思っています。9歳という年齢的にも大分大人なのですがどのようなタイプがよいのでしょうか?やはり手作りをしてあげるのが一番良いのかとは思いますが三食手作りをするのはとても大変なので出来れば手軽に購入できる獣医師おすすめのものがあれば教えたいただきたく思います。ドックフードの種類は豊富で犬種によってもやはり必要な栄養も違うのではないかと思います。出来るだけ長く食べさせても大丈夫なものが好ましいのです。(はなさん)