ドッグフードの選び方

意外と知られていない正しいドッグフードの保存方法

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  • 【この記事を書いた人】ふくふく動物病院 院長平松育子(獣医師)京都生まれ。山口大学農学部獣医学科卒業。
    “たくさんの笑顔のために”をモットーにあなたの大切な家族の健康を守ります。


愛犬に与えているドッグフード、正しく保存できていますか?ドッグフードは「ドライタイプ」「ウェットタイプ」といった種類に分かれていますが、それぞれ適切な保存方法や保存場所、賞味期限なども異なります。

また、間違った方法でドッグフードを保存してしまうと、せっかくのフードの品質が低下してしまうほか、カビの発生や腐敗が起きてしまう恐れもあります。ぜひこの機会にドッグフードの正しい保存方法を学んでおきましょう!

ドッグフードを保存するときのポイント

 

  • ①高温多湿は絶対避ける
  • ②蓋をした状態で保存する
  • ③冷蔵庫で保存して良いのはウェットフードのみ!
  • ④賞味期限は守る

①高温多湿は避ける

ドッグフードを保存する際は基本的に高温多湿の場所を避ける必要があります。
たとえ未開封のドッグフードでも、直射日光を避け涼しい場所に保存するようにしましょう。

なぜなら、保存場所の温度が上昇するとドッグフードは酸化が進みやすくなり、どんどん品質が低下していってしまうからです。特に開封後のドッグフードは酸化や劣化による品質低下が進んでしまうため、保存場所には気を付けるようにしましょう。

②蓋をした状態で保存する

開封後のドッグフードは密閉容器に入れて蓋をした状態で保存するようにしましょう。ドッグフードは基本的に開封した瞬間に空気に触れて酸化が始まっているため、できるだけ空気に触れさせないようにすることが品質低下を防ぐ手段となるからです。

また、ドッグフードを密閉容器に移す際は、軽量のためのカップやスプーンも乾いたものを使用するようにしましょう。少しでも水気がついている状態のものを使うと、カビ発生の原因となる可能性があります。

③冷蔵庫での保存に注意

缶詰やレトルトパウチで販売されているウェットフードは、未開封の状態なら常温保存も可能ですが、開封後は冷蔵庫に保存する必要があります。

一方で、ドライフードは冷蔵庫で保存せず、常温で保管するようにしましょう。冷蔵庫に入れた時と取り出した時の温度差でドライフードに結露がつくとカビが発生しやすくなってしまいます。

④賞味期限は守る

当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、ドッグフードにも当然ながら賞味期限が存在します。開封後はもちろんのこと、たとえ未開封の状態でも賞味期限は守るようにしましょう。

また、開封後は賞味期限に関わらず早目に消費する必要があります。例えばウェットフードなら開封後1~2日以内、ドライフードでも開封後1か月以内には使い切った方が良いでしょう。

特に夏場はドッグフードも腐りやすいため、慎重に保管し早めの消費を心がけることが大切です。

おすすめのドッグフードの保存方法

①開封後は蓋付きの容器に保存する

開封後のドッグフードは蓋つきの密閉容器に保存するようにしましょう。

保管の際はホームセンターなどで販売している蓋つきのコンテナやビンでも良いですし、空のペットボトルやジップロップなど自宅にあるもので代用することもできます。
さらに最近はペットフード専用の真空フードストッカーなども販売されているので、利用してみるのもおすすめです。

また、先ほども説明したようドッグフードを入れる密閉容器はもちろんのこと、計量のためのスプーンやカップも乾燥した状態で使用するようにしましょう。

②ウェットフードも容器を移し替えてから冷蔵庫へ

開封後のウェットフードを保存する際は、必ず別の容器に移し替えてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。

と言いますのも、ウェットフードは缶詰やレトルトパウチで包装されているため未開封であれば衛生的にも安全で品質も保たれていますが、開封後は酸化や劣化が急激に進みます。

また、冷蔵庫で保存したとしても密閉されていない状態だと菌が繁殖しやすく、酸化も進んでしまうため、基本的に開封後はすぐに消費するようにしましょう。

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