ドッグフードの選び方

【獣医師監修】高齢犬のドッグフード選びのポイントは?

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  • 【この記事を書いた人】ふくふく動物病院 院長平松育子(獣医師)京都生まれ。山口大学農学部獣医学科卒業。
    “たくさんの笑顔のために”をモットーにあなたの大切な家族の健康を守ります。

高齢になったらドッグフードの種類を変えるべき?

 
基本的には小型犬~中型犬で7~8歳、大型犬であれば5~6歳頃から高齢(シニア)犬用のドッグフードに切り替えた方が良いでしょう。
と言いますのも、高齢犬になると消化機能や代謝量は低下していきますし、食欲も落ちてくる傾向にあるため、成犬用のフードを与え続けていると体調不良を引き起こすことがあるからです。
また、筋肉や関節も弱くなっていきますので、しっかりと高齢犬の特徴を考慮した専用のフードを与えることをおすすめします。

高齢犬向けにドッグフードを選ぶときのポイント

 

  • ①動物性タンパク質に注目!
  • ②脂肪とカロリー少なめが◎

①動物性タンパク質を多く含んでいるものを選ぼう

高齢犬になると消化機能が衰えてくるため「低タンパク」のフードを選びがちですが、これは大きな間違い。なぜなら高齢犬の場合、成犬以上に良質な動物性タンパク質を多く摂取する必要があることが分かっているからです。

そもそも高齢犬に低タンパクのフードを与えていると、筋肉量が減り足腰が弱くなるほか免疫力低下を引き起こすこともあると考えられています。

さらに高齢犬になると食事量も減ってくるため、1回の食事で十分な栄養価を摂取するためには、犬にとって主食であるお肉やお魚といった動物性タンパク質を多く摂取する必要があるのです。

②低脂肪・低カロリーを意識しよう

犬は高齢になると基礎代謝量が低下するほか、運動量も減ってくるため成犬の時と同じドッグフードを同量与えて続けていると太りやすくなります。

さらに肥満になってしまうと心臓へ負担がかかったり呼吸がしづらくなったりする犬も多いため、高齢犬には低カロリーのドッグフードを与えるようにしましょう。

また、先ほども紹介したように高齢になると消化機能も衰えてくるため、できるだけ消化しやすいような低脂肪のフードであることも意識しましょう。

高齢犬がドッグフードを食べなくなってしまったら?

 
高齢犬がドッグフードを食べなくなってしまった場合、主に「食の嗜好へのこだわりが強くなった」か「食欲自体が低下した」かのどちらかが考えられます。

このような時にはドッグフード自体を変える前に、まず与え方を工夫してみましょう。
例えばドッグフードをお湯でふやかして温めてから与えると食べやすくなるほか、香りも立つので犬の食欲も刺激する効果が期待できます。

また、高齢犬の場合わざわざ頭を下げて食事するという動作も負担になるため、台の上に餌皿を置くだけでも食欲アップにつながるそうです。

また、どうしてもドッグフード単体では食べないようでしたら、茹でたささみを混ぜてから与えてみてはいかがでしょうか。

ささみは低脂肪・低カロリーなうえ犬にとって消化率が良い食材でもありますし、人間用のものであれば品質も良いので高い栄養価も期待できます。

さらに被毛や足腰の関節の衰えが特に気になるようでしたら、専用のサプリメントを併せて与えても良いでしょう。ぜひ参考にしてください。

高齢になった柴犬のドッグフードに関する悩み

 

犬種 年齢 ドッグフード
柴犬 13歳 愛犬元気
老犬になってきたためか、なかなか食べなくなってきた。
食べても少量しか食べず、またドックフード単体では食べない。犬用のお菓子や人間が食べているものを食べたがり、食欲の減退が見られている。どうしたら食べてもらえるのか、知りたい。また食べやすく、おすすめされるドックフードがあれば知りたい。(33歳・薄野さん)

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