- 【この記事を書いた人】ふくふく動物病院 院長平松育子(獣医師)京都生まれ。山口大学農学部獣医学科卒業。
“たくさんの笑顔のために”をモットーにあなたの大切な家族の健康を守ります。
1日に与えるおやつの量はどのくらい?
①1日に摂取するカロリー量の範囲内で!
犬におやつを与えること自体は問題ありませんが、犬も人間と同じようにカロリーオーバーが原因で肥満になるためおやつの与えすぎには注意が必要です。
基本的には1日に摂取するカロリー量の範囲内になるようにおやつの量を調整しましょう。例えば1日の適正カロリーが600kcalの犬の場合、おやつを100kcal与えたとしたらドッグフードは500kcal分だけ与えるといったようにカロリーコントロールすると良いでしょう。ちなみに犬の場合体重によって1日に必要なカロリー量が異なるため、まずは愛犬の適正なカロリー量を確認しておくことが大切です。
②少しずつ回数を分けて与える
犬の場合、基本的におやつを1度に多量与えるよりも、おやつを与える回数が多いことに喜びを感じると言われています。
そのためおやつを与える際は1度にたっぷり与えるのではなく、少量を何回かに分けて与えると良いでしょう。
その方が犬も空腹感も感じずに済みますし、摂取カロリーを抑えることもできるのでダイエット効果も期待できますよ。
③1日に与える量は決めておこう
おやつを与えすぎないようにするために、あらかじめ1日に与えるおやつの量を決めておきましょう。例えば先ほど紹介したように愛犬の1日に必要なカロリー量を計算したうえで、適切な量のおやつをお皿や袋などに小分けにしておくと良いでしょう。
また、実際にカロリー計算して小分けにしてみるとわかると思いますが、1日に与えて良いおやつの量は意外と少ないはずです。
そこで犬が少ないおやつでも満足感を得られるように、おやつを細かくちぎって与えるようにしましょう。先ほども紹介したように犬はおやつの量の多さよりも与えられる回数が多い方が喜んでくれますよ。
おすすめのおやつ
①野菜や果物を使ったおやつ
ジャーキーや歯磨きガム、ボーロ、犬用のパンなど、最近はいろいろな種類の犬用おやつが販売されていますが、実は市販の犬用おやつはカロリーが高いことがほとんどです。
そこで今回おすすめしたいのが、野菜や果物を使った自然派のおやつです。野菜や果物を使ったおやつならば低カロリーですし、犬の健康にも良いですよ。
②ジャーキー
市販のジャーキーは意外とカロリーが高いため、与えすぎには注意が必要です。しかし手作りのジャーキーであればカロリーを抑えることができますし、市販のジャーキーを購入するよりも安価で済みますよ。
作り方も簡単!たとえばささみのジャーキーなら、ささみを薄くスライスしてオーブンで焼くだけで香ばしくおいしそうな無添加おやつが出来上がります。
おやつを与える時の注意
①与えすぎない
飼い主さんがいつでも自由におやつを与えてしまうと、犬もねだるといつでもおやつはもらえるのだと勘違いしわがままになってしまう可能性があります。
そのため、例えばおすわりができたときや間違えずに用を足せたときにしつけの一環としてご褒美におやつを与えるようにするなど、おやつを与える時のルールをしっかりと決めておくようにしましょう。
②あくまでもメインはドッグフード
犬におやつを与えすぎてしまうと、ドッグフードを与えても食べなくなってしまうことがあります。実際に犬用のおやつはドッグフードよりも匂いや味が濃いため、おやつの味に慣れてしまうとドッグフードには見向きもしなくなることもあるようです。
しかしおやつだけでは必要な栄養素は摂取できません。あくまでも犬の食事のメインは栄養素を豊富に含んだドッグフードである必要があるため、工夫してドッグフードを食べさせるようにしましょう。
トイプードルのおやつに関する質問
犬種 | 年齢 | ドッグフード |
トイプードル | 5歳 | サインエンスダイエット |
5歳のトイプードル(男の子)を室内で飼っています。好みがうるさい子で、ドッグフードを与えても食いつきがよくありません。
家族でご飯を食べる時に、一緒にドッグフードを与えるようにしているのですが、見向きもせずねだりに来るので犬用のジャーキーをおやつとして与えるようにしていたところ、最近太ってきてしまいました。散歩も嫌いな子なので、せめて肥満用のドッグフードを与えてダイエットさせようと思ったのですが、やっぱり食べてくれません。
ネットで調べたら、おやつの与えすぎは肥満につながるとあったのですが、具体的には1日どの位の量ならセーフなのでしょうか?1日に与えても良い回数や時間帯などもありましたら教えてください。