ドッグフードの選び方

本当に無添加フードの方が安全なの?

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  • 【この記事を書いた人】ふくふく動物病院 院長平松育子(獣医師)京都生まれ。山口大学農学部獣医学科卒業。
    “たくさんの笑顔のために”をモットーにあなたの大切な家族の健康を守ります。

食品添加物の役割とは?

1.長期保存

ドッグフードには通常、長期保存させるために必要な添加物が配合されています。例えば保存料は細菌やカビの発生・増殖を防ぐ効果がありますし、酸化防止剤には酸化を防ぎ、劣化を抑制する効果が期待できるため、ドッグフードに配合されることは多いようです。

大袋で販売されていることが多いドッグフードだからこそ、保存料や酸化防止剤といった添加物は開封後も長期間おいしさを長持ちさせるために必要な成分と言えます。

2.着色と味付け

ドッグフードには見栄えや風味を良くするために、着色料や甘味料、香料が配合されているものも多くあります。このうち、特に香料は匂いを基準においしさを判断すると言われている犬には、食欲アップにつながる要素となることもあるようです。

3.栄養を補う

一方で、犬は基本的に人間のように食事を目で見て「おいしそう」だと感じることはないため、着色料はあってもなくても変わらない添加物と言えます。

添加物と聞くと体に悪そうなイメージが強いかと思いますが、実はドッグフードに配合されている添加物のなかには犬に必要な栄養素を補うことを目的としているものもあります。例えば人間用のサプリメントでも多く展開されているような「ビタミン」「アミノ酸」「ミネラル」などは、犬にとっても健康維持のために欠かせない成分であるため添加物としてドッグフードに配合されていることも多いようです。

無添加フードがいいと言われている理由

食品添加物には、化学合成されたものと天然原料のものの2種類があります。このうち「食品添加物=体に悪い」というイメージを生み出しているのが化学合成添加物です。

化学合成添加物は天然原料の添加物と違って効果が強いというメリットがありますが、その分体への負担が大きいと考えられています。なかでもBHAやBHT、エトキシンといった化学合成添加物は発がん性が確認されているほか健康に悪影響を与えることがわかっており、実際にドッグフードへの配合にも「ペットフード安全法」により使用制限が定められています。

このことからも、やはり化学合成の添加物が含まれたドッグフードは避けたいところですね。

ミニチュアダックスフンドの食品添加物に関する質問

犬種 年齢 ドッグフード
ミニチュアダックスフンド 6歳 愛犬元気
ネットではよく食品添加物が含まれていないドッグフードを選ぶと良いという記事を見かけますが、本当ですか?
最近ドッグフードのパッケージに「無添加」と書いてあるのを良く見かけますが、やはり無添加のドッグフードの方が犬の身体にも良いのでしょうか?6歳のダックスフンドを飼っているのですが、好き嫌いが激しいのかドッグフードによっては全く食べてくれないことがあります。
なのでいつもどうしてもおいしそうなものを選んで買っているのですが、インターネットで調べてみたら「犬には無添加のドッグフードが良い」という意見が多かったのが気になってしまい・・・。ドッグフードに含まれている食品添加物は、本当にネットで書かれているような危険なものばかりなのでしょうか?
<わんわんイズム編集部の見解>
やはり「無添加」の方が犬の健康面において安全であるのは確かです。今すぐに病気になることは無いかもしれませんが、少量であっても悪いものを毎日蓄積していくと考えれば、それはリスクですよね。
なお、現在お使いの愛犬元気ですが、主原材料は犬のアレルギー発症の原因になりやすい複数の穀類が使われてます(愛犬元気の穀物の内容=トウモロコシ・小麦粉・コーングルテンミール・フスマ・パン粉・コーングルテンフィード等)。また、肉類にはチキンミール・チキンエキス・ビーフパウダー・ササミパウダー等と、鶏と牛のどの部位を含んだミールやパウダーなのかが分かりません。そして穀物にも、肉類にも、『等』という言葉が使わてますので、ここに書いてあるもの以外に何かが使われているようです。さらに、赤色102号・赤色106号・黄色4号・黄色5号・青色1号といった着色料まで使われていますから、愛犬元気は数あるドッグフードの中でもかなり危険な部類に入る製品だと思います。

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