ソーセージやハムのような形のドッグフードButch(ブッチ)は、グルテンやイースト、人工甘味料などを含まず無添加で作られています。今回は、Butch(ブッチ)の中から「ブラックレーベル」の評判や安全性を調査しました。
基本情報
- Butch(ブッチ)は、チルド製品(要冷蔵商品)である
- ニュージーランドの行政における厳格な検査をクリアしたヒューマングレードでかつ、新鮮なニュージランド産ビーフ、ラム、チキンを使用
- 糖類、小麦、グルテン、イースト、人工調味料、香料などすべて無添加
- 製品のお肉の割合は76.5〜94%
参考価格 | 800g 1,404円 2kg 2,808円(税込)※ブッチ・ジャパン公式通販 通常購入価格 |
参考1Kgあたり単価 | 約1,404〜1,755円(税込) |
カロリー | 121.4kcal/100g |
生産国 | ニュージランド産 |
主原料 | ビーフ(生) |
穀物 | 大豆、コーン、えんどう豆、トウモロコシ種皮、玄米 |
酸化防止剤 | 不使用 |
人工保存料 | 不使用 |
人工着色料 | 不使用 |
人工香料 | 不使用 |
その他気になる人工添加物 | 凝固剤(カラギーナン、ローカストビーンガム、カシアガム、グアーガム)は含まれている |
粒の大きさ | ソーセージ状ものをカットして使用(要冷蔵商品) |
編集部によるButchの評価
Butch(ブッチ)の最大の特徴はソーセージのようなパック処理がされている生っぽいドッグフードであることです。これは、肉食動物の腸の構造は他の動物と比べ短く、生肉のような消化吸収の良さを保持することが重視・・といった考えに基づいていて、「生肉と同じ水分量(70%)」を維持するためのパッケージになったようです。生肉を意識して作られたButch(ブッチ)は、原材料に占める肉の含有量が多くなっているようですね。以下詳しく見ていきたいと思います。
原材料
ビーフ(生)33%、ラム(生)25%、チキン(生)18.5%、大豆 8.5%、野菜類(ニンジン、コーン、エンドウ豆)7.7%、穀類(トウモロコシ種皮/グルテン除去・繊維源)2.5%、玄米(破砕・ゆで)2.3%、魚油(オメガ3脂肪酸)1.3%、凝固剤(カラギーナン、ローカストビーンガム、カシアガム、グアーガム)1%、ビタミン・ミネラル類(ビタミンA、ビタミンB1[チアミン]、ビタミンB2、ビタミンB3[ナイアシン]、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、パントテン酸カルシウム、カルシウム、リン、ナトリウム、マグネシウム、塩化コリン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン)0.1%、ケルプ(海藻)0.1%
編集部コメント~原材料~
生のビーフ、ラム、チキンで原材料の7割以を占めています。さすがに「生肉」を意識して作られたドッグフードだけのことはあります。また、肉類だけでなく、栄養のバランスを考え野菜類やオメガ脂肪酸を含む魚油を使用しています。製造管理もしっかりと行われているようですので安心できます。気になるのは、少量であるものの穀類(トウモロコシや玄米)や大豆が使われていることです。穀物アレルギーがあるワンちゃんには注意が必要ですね。
成分
粗タンパク質 10.5%以上、粗脂肪 8.0%以上、粗繊維 1.0%以下、粗灰分 3.1%、カルシウム 0.67%、リン 0.53%、水分 70%以下、塩分 0.3%以下
編集部コメント~成分~
水分量70%もあるドッグフードですので成分表記の数値はドライのドッグフードと比べるとやや少ない数値に思えますが、基準が違いますので数値比較はあまり重要ではありません。肉類が原材料の70%も含まれていますので、たんぱく質や粗脂肪含有量は高いとお考えください。オメガ脂肪酸やビタミンやミネラルの摂取についても計算されて配合されていますので、栄養価のバランスは良いドッグフードです。
生産者情報
Butch(ブッチ)は、環境規制が世界一厳しいとされるニュージーランド産でかつ、ヒューマングレードの食肉のみを原材料をしており、輸出認定された工場で調理から梱包まで一貫した作業が行われています。
ブッチペットフーズ社は、1964年にニュージーランドのルアワイにて設立された、世界初のチルド・ペットフードを開発したメーカーです。チルド・ペットフードは、別名ドッグロールやミートロールとも呼ばれており、日本では珍しい種類のドッグフードですが、海外でも急成長しているカテゴリーのペットフードとなります。
保管方法
要冷蔵商品のため、冷蔵庫内に保管する(庫内の温度は2〜8℃)、開封後は、保存料などを使用していないため、7〜10日を目安にできるだけ早く消費すること。
また、冷凍保存することも可能なため、1食分ずつ小分けにして冷凍保存が可能です。
よくある質問
・どのようにして愛犬にぴったりなフードを選べばよいのですか?
犬によっては消化が苦手な食材があったり、アレルギーや皮膚病などの持病を抱えている個体もいます。このため、商品の評判や評価をもとにフード探しを行っても、実際に愛犬に与えてみない限り、そのドッグフードがからだに合っているのかは判断できません。
できるだけ、合成保存料や人工的な添加物を含まないドッグフードを選んであげることをおすすめします。
・保存料・添加物は使っていますか?
保存料の他、糖類、小麦、グルテン、イースト、合成色素および人工調味料・香料、エトキシキン、プロピレングリコールなどの成分である人工添加物は一切含んでいません
・給与量
給与量の目安 | ||
体重 | 1日の給与量の目安/g | カロリー/Kcal |
1kg | 100g | 120 |
2kg | 135g | 162 |
3kg | 180g | 216 |
5kg | 265g | 315 |
10kg | 450g | 540 |
15kg | 600g | 720 |
20kg | 750g | 900 |
25kg | 975g | 1170 |
30kg | 1245g | 1500 |
※この表に記載されている給与量はあくまで目安となります。犬にもそれぞれ個体差があり、年齢や運動量、環境、代謝などによって必要な給与量は異なります。
専門家の指示に従い、愛犬の体重の変化や状態によって、最適な量を調整してください。
フードを切り替えるには?
急に与えるドッグフードを変えることは、犬にストレスがかかることや、消化器系に負担がかかりウンチが緩くなることがあります。
このため、最初はトッピング程度からはじめて、5〜7日程度の日数をかけて新しいフードに少しずつ移行するようにしましょう。
子犬にも与えられますか?
ブッチの製品は、犬の食性に合わせて新鮮な肉類、魚を主原料として作られた総合栄養食です。このため、子犬から成犬、シニアまで、オールステージに対応しています。
子犬の離乳食として与える場合には、フォークなどでよく潰して、少し水を加えてゆるめのフードにして、1日に3〜4回に分けて与えるとよいでしょう。
老犬にも与えられますか?
ブッチは、長年の研修成果から、犬に求められるあらゆる栄養素をバランスよく満たせるように開発されたドッグフードのため、もちろん老犬(シニア犬)にも与えることが可能です。
価格
ブッチ・ジャパン公式通販では、「通常購入」と「定期コース」でのお買い物が可能です。
・1回ごとに購入する「通常購入」
通常購入の場合 | 参考価格 ※ブッチ公式サイト参照 |
ブッチ ブラック・レーベル800g | 1,404円 |
ブッチ ブラック・レーベル2kg | 2,808円 |
※税込
・便利でお得な「定期コース」
毎月決まった日に自動で商品が届く定期コース(2週間、1ヶ月、2ヶ月)は、通常購入よりも10%の割引価格にて購入ができ、同送サービスを利用すると1回分の送料がお得になります。何回買わなければならないという制限もなく、変更やおやすみ、購入の中止(解約)もいつでも可能です。
定期コースの場合 | 参考価格 ※ブッチ公式サイト参照 |
ブッチ ブラック・レーベル800g | 1,263円 |
ブッチ ブラック・レーベル2kg | 2,527円 |
※税込
送料
ブッチはチルド製品のため、送料はクール便となります。ご注文合計金額が6,480円(税込)以上で送料が無料となります。(沖縄を除く)
本州 | 864円 |
北海道・四国・九州 | 1,080円 |
沖縄 | 1,836円 |
※税込
支払い方法
お支払い方法は、代金引換(別途代引手数料がかかる)とクレジットカード払いとなります。
・定期コースの解約について
定期コースの変更や中止、解約については、次回のお届け予定日の3日前までに、マイページから行うことができます。
まとめ
ブッチのドッグフードは、日本では珍しいチルド製品(要冷蔵)となっています。
「生肉」を意識して作られたことからソーセージやハムのようなパッケージとなっていて、ナイフでカットして利用することが特徴です。
また原材料や成分の特徴としては、生のビーフ、ラム、チキンの主原材料で70%以上を占めているので、非常に栄養価が高く、たんぱく質含有量が多いドッグフードであると言えます。野菜類やオメガ脂肪酸を含む魚油を使用していますので、全体的に高クオリティなドッグフードであるのは間違いないのですが、穀類(トウモロコシや玄米)や大豆が使われているので、穀物アレルギーがあるワンちゃんには与えない方が良いと思います。
また、ソーセージのような作りになっているが故、凝固剤が使われています。
カラギーナン、ローカストビーンガム、カシアガム、グァーガムといったもので、天然の藻や豆科植物の胚乳から生成された凝固剤なのですが、カラナーギンなどは一部発がん性も指摘される増粘剤なのでやや不安になるかもしれません。
全体的な評価としては高品質なプレミアムドッグフードと位置付けられますので、
穀物アレルギーのワンちゃんへの利用は避けていただければと思います。