【8008人の飼い主へ調査】ドッグフードの利用実態とは!?

「ドッグフードの利用実態調査」概要

飼い主さんが多く使っているドッグフードは?満足度は?
といった疑問を解消すべく、ドッグフード利用実態をについて
業界大手のリサーチ会社に実査を委託して大規模な調査を行いました。

調査企画・実施:わんわんイズム
実査委託先:楽天リサーチ株式会社
調査対象:全国エリア。現在犬を飼っている、かつドッグフードを利用している方
実査日:2017年11月
対象者数:8008人(全国50000人よりドッグフードを利用している方を抽出)

わんわんイズムでは、実際の飼い主さんの声に応えるべく、マーケティングのプロによるオリジナル調査を実施しました。以下、その結果を発表します。

 

【調査データ①】最も多く飼われている犬種は?

最も多く飼われている犬種第1位は「トイプードル」、僅差の第2位は「ミニチュアダックスフンド」であることが分かりました。

1位の「トイプードル」が全体の10.8%、僅差で「ミニチュアダックスフンド」となり、以下「MIX犬(体重10kg未満)、チワワ、柴犬といったTOP5となっています。

【調査データ②】なぜドッグフードを変更したか。その理由、第1位は?

ドッグフードを変更した理由第1位は、「食いつきが悪くなった」第2位は「年齢に応じたフードを選びたかった」

飼い主の皆さんが愛犬のドッグフードを変える理由は「食いつきが悪くなった」が最も多い結果となりました。食いつきの悪さに悩まれている飼い主さんも少なくないでしょうから、この項目が特に高いスコアとなっているようです。

次いで、「年齢に応じたフードを選びたかった」となっていますが、幼犬から成犬、成犬からシニア犬となるタイミングでフードの変更を検討されている方が多いということが考えられます。

続いて、「量販店・ペットショップの店頭で見て」「獣医師のススメ・紹介で」「添加物、保存料などの安全性が気になって」という項目となりました。お店で他の商品を見て比較したり、何かしらの病気等で獣医師さんから変更を促されたり、また、添加物や保存料といった食品としての安全性を気にされている飼い主さんも比較的多いことが分かりました。

【調査データ③】利用者が多いドッグフードは?

最も利用されているドッグフード第1位は「ロイヤルカナン」でした。

8008人の調査で利用しているドッグフードを聞いたところ、第一位は「ロイヤルカナン」でした。第2位は「その他ドッグフード」となり、今回調査上提示したドッグフード以外のものを利用している飼い主さんも多くいらっしゃることが確認できています。また、3位は「愛犬元気」、4位は「ペディグリー」、5位は「アイムス」と、量販店などの店頭等で購入しやすいドッグフードが上位を占めています。

【分析①】発表!!ドッグフード満足度ランキング

飼い主さんの満足度ランキング飼い主さんの利用満足度が最も高いドッグフード、
第1位は「アカナ」僅差の2位で「モグワン」となりました。

一定の回答件数があったドッグフードを対象に原材料や栄養、食いつきやサイズ等のクオリティに関する4つの項目の合計得点数でランキング化した結果、以下のとおりとなりました。
調査の結果、1位はアカナ、2位はモグワン、3位はホリスティックセラピーと、
上位3位はプレミアムドッグフードが占めています。
4位はシュプレモ、5位はカナガン、以下ユカヌバ、ナチュラルチョイス、アーテミス、ロイヤルカナン、ファーストチョイスと続きます。
これら上位のドッグフードの中には決してお薦めできない材料や添加物が含まれいるものもありますが、調査の結果として、公表しました。

<調査概要>:以下4つの項目に対して、現在お使いのドッグフードに関する満足度をお答えください。
・肉や穀物、添加物など原材料の質や安全性
・栄養バランスの良さ
・愛犬の食いつき
・フードのサイズ(食べやすさ)
※各項目をポイント化
※参考データ(1)
調査の結果、回答件数の母数が少ない(8008人中20人未満)ため、「参考値」とさせてもらったのがこちらのドッグフードです。評価点は高いものの、調査では利用者が少なく(出現数が少ない)少数意見といった位置づけになりますが、原材料や添加物の構成を見て、わんわんイズムがおススメできるドッグフードも含まれているので参考値として掲載しました。

ティンバーウルフ、アニモンダ、ネルソンズ、ソリッドゴールド、アーガイルディッシュ、ナチュラルナース、ネイ チャーズロジック、アランズナチュラルドッグフード、ピッコロ、オネストキッチン、ヤラ―については、
さらに、利用者の母数が少ない(8008人中10人未満)ため、スコアの掲載はしていません。

わんわんイズムでは、これらの調査を踏まえつつ、
さらに、獣医師さんの評価や独自の切り口によって、それぞれのドッグフードの分析を行っていきます。

【分析②】価格派?素材派?
ドッグフードでこんなに違う!選ばれる理由。

ドッグフードの選び方は飼い主さんによって様々な理由があると思いますが、
同じカテゴリのドッグフードをグループに分けて選ばれた理由を分析すると
それぞれ特徴的な違いと傾向が現れることが分かりました。

<ドッグフード別、3つの分類グループ>
分類(1):価格重視のフード愛犬元気・ペディグリー・ビタワン
分類(2):利用者が多いドッグフードロイヤルカナン・ユーカヌバ・ドクタープロ
分類(3):口コミ等の評判がよいプレミアムドッグフードモグワン・カナガン・アカナ

<調査の内容>

今お使いのドッグフードを選んだ理由について、以下の項目で細かく調査。
同じ意味合いの設問項目をカテゴリーでとりまとめ、集計を行いました。

問「現在のドッグフードを利用している理由で、最もあてはまる理由を1つお知らせください。」

【分析②-1】分類(1)愛犬元気・ペディグリー・ビタワンが選ばれる傾向

愛犬元気・ペディグリー・ビタワンを選んだ理由として、「価格」と「年齢、粒サイズ、容量パッケージなど」といったスコアが高くなる傾向が確認できました。

↓さらに「容量、粒サイズ、容量パッケージなど」を詳細項目で割り戻して見ると、選んだ理由の1位は断トツ「価格」に↓


上記のグラフの通り、愛犬元気、ペディグリー、ビタワンは「価格」を重視して選ばれているドッグフードであることが確認できました

【分析②-2】分類(2)ロイヤルカナン・ユーカヌバ・ドクタープロが選ばれる傾向

ロイヤルカナン、ユーカヌバ、ドクタープロを利用している理由を集計したところ、「獣医師・ブリーダー、友人などの推奨」といった項目が最も高いスコアとなっていることが確認できました。

一方で、1キログラムあたり1000円前後の価格が高めのドッグフードですので「原材料の質、添加物などの安全性」といった評価も高いのではと想像していましたが、実際調査を行ってみると意外とスコアが伸びていない印象を受けます。

「獣医師、ブリーダー、友人などの推奨」をより細部に分けてスコアをチェックすると・・

ロイヤルカナンとドクタープロは獣医師、ユーカヌバはブリーダーからの推奨、といった特徴が顕著に現れました。
原材料クオリティに関するスコアが低いのは、「獣医師」や「ブリーダー」のお墨付きがあるから・・といった安心感によるものかもしれません。

【分析②-3】分類(3)モグワン・カナガン・アカナが選ばれる傾向

口コミ評価の高いプレミアムドッグフードモグワン、カナガン、アカナの選ばれている傾向をデータから確認すると、「原材料の質、添加物などの安全性」が最も高いスコアとなっていることが分かりました。

以下で「原材料の質、添加物の安全性」「口コミ・比較サイトの情報」について詳しい項目別のスコアをチェックします。

各ドッグフードとも『原材料クオリティ』への評価が高いことが分かりますが、それぞれの特徴として、モグワンは「添加物、保存料の安全性」、カナガンは「穀物フリー」、アカナは「穀物フリー」と「肉類の質」が高いスコアとなっていました。

【分析③】ドッグフード分類別:結構差がある!?安全性についての知識。

選んでいるドッグフードによって飼い主さんの原材料の 安全性についての知識に大きな差があることが分かりました。

ドッグフードの原材料の安全性やその知識について「知っている」かどうかについて、
それぞれ各ドッグフード別の飼い主さんに調査しています。先の①~③のフード別に確認した結果、以下のとおり、その知識に大きな差ができていることが分かりました。

Q1:ペットフードの添加物の規制は人間と比べて非常に緩い
「知っていた」と答えた方のスコア

Q2:犬は動物として、もともと穀物を摂取する習慣がないため、グルテン、グレインといった植物由来のたんぱく質の摂取によりアレルギーを発症するリスクが高まる
「知っていた」と答えた方のスコア

Q3:「肉粉」・「ミートミール」とは、獣肉組織などから油脂を取り除き乾燥して粉末にしたもの。廃棄される粗悪なものが含まれる可能性がある
「知っていた」と答えた方のスコア

Q4:「肉副産物」「ミート副産物」とは、食肉等の部分を取り除いた副産物を指し、廃棄されるような粗悪な部位が含まれる可能性がある「知っていた」と答えた方のスコア

Q5:「ビートパルプ」は砂糖大根の絞りカスでフードのかさ増しに使われる。化学物質で溶かす加工がなされ愛犬の健康に悪影響を及ぼす可能性がある「知っていた」と答えた方のスコア

まとめ

モグワンやカナガンなど「③原材料の品質、添加物などの安全性で選ばれるドッグフード」と、「①価格重視」と「②獣医師やブリーダーのススメで利用されている」では、ドッグフードの原材料の危険性についての知識差が顕著に現れました。

「③」を選ばれる方は知識が豊富な一方で、「②」のロイヤルカナンやユーカヌバなど価格帯としてもやや高めのドッグフードと「①」の価格帯重視の飼い主さんの知識は大きくは変わらないことが確認できました。

「②」のドッグフードを選ばれている飼い主さんは獣医師さんやブリーダーさんに薦められるまま購入し、品質や安全性のことはあまり気にしていないか、盲目的に安心をしてしまっている方が多いのかもしれません。

ロイヤルカナンとユーカヌバは同じメーカーが販売をしており獣医師やブリーダーに積極的に営業を行ってきた背景がありますが、これらのドッグフードの原材料や安全性については飼い主さんがしっかりとチェックし納得の上で選ばれることをおススメしたいと思います。

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